先日、福岡市早良区のI様邸へ外壁にできた「不審な傷」のご相談でお伺いしました。
お電話の時点で、I様は少し戸惑い気味に「外壁に、何かで引っかいたような傷があってですね…」とお話されていました。「イタズラか、何かの事故か…自分でもよく分からなくて」と。ご近所とのトラブルなども特にないとのことで、心当たりもなく困っておられるご様子でした。
こういうご相談、実は年に何件かあるんです。外壁に不自然な傷ができて、「これは塗装の劣化なのか?それとも誰かにやられたのか?」と判断に迷うケース。見た目だけでは判断がつかず、不安に思われる方も少なくありません。
現場確認:これは自然な傷じゃない?
到着してすぐに、問題の箇所を見せていただくと、白っぽい引っかき傷が横に一本。塗膜がはがれて、下地が少しだけ露出している状態でした。
「これ、朝になって気づいたんですよ。なんかスーッと線が入ってて…自然にこんな風になるもんですかね?」
「場所と傷の入り方を見る限り、自然な劣化とは思えませんね。こういう直線的な傷って、何か硬いもので擦った可能性が高いです」
「うち、特に車とか当たる場所でもないし…夜のうちに誰か来たんじゃないかって思うんですよ。なんか気持ち悪くて」
「お気持ち分かります。経年劣化なら、他の場所にも似たような傷や粉吹き(チョーキング)が出てくるんですが、これは一点集中ですし、不自然ですね」
職人の視点で「人為的かどうか」を見る
私たち職人は、日々さまざまな外壁を見ています。だからこそ、「これは経年劣化」「これは誰かがやった傷」と、ある程度の見分けがつくんです。
「I様邸の外壁は全体的に状態が良いですし、この一本の傷だけが異質です。人為的な可能性が高いと思います。警察にも一応相談されたほうがいいかもしれません」
「そうですね…写真くらいは撮っておこうかな。妻も不安がってまして」
「はい、それが安心につながります。私たちからも、現場調査報告書をご用意できますので、お渡ししますね」
傷の修繕と今後の対策
今回のような傷なら、補修は比較的シンプルです。下地処理をして、周囲と色を合わせて塗り直せば、見た目も元通りになります。
「塗膜が削れた部分は水が染みやすくなってますので、放置すると外壁材自体の傷みにもつながります。今のうちに処置すれば安心ですよ」
「なるほど。小さな傷でも放っておくと良くないんですね。じゃあ、早めにお願いしようかな」
「はい、気になるうちに対応するのが一番です。気持ち的にもスッキリしますしね」
お客様の安心と、私たちの想い
I様も「やっぱり専門の人に見てもらってよかった」とホッとした表情に。ご家族にも状況を説明されたうえで、補修作業を進めることになりました。
外壁の不審な傷、見た目以上に気持ちがざわつくものです。「もしかして誰かに…?」と不安になったときは、一人で悩まず、まずは専門家に見てもらうことをおすすめします。
「これって自然な劣化?それとも…」と迷ったら、いつでもご相談ください!私たちが、しっかり現場を見て、的確にご説明いたします!