
筑前町朝日でお住まいのK様から、「外壁塗装を考えているんですが、この手すりって塗れるんでしょうか」とご相談をいただきました。
玄関横の外階段には、後付けされた黒色の手すりが取り付けられています。
「外壁は塗れるのは分かるんですけど、手すりまで一緒に塗っていいのか分からなくて」
「そこ、実は一番大事なポイントなんです。手すりは“塗れるもの”と“塗装に向かないもの”がはっきり分かれます」
「そうなんですね。見た目では全然分からないですね」
「そうなんです。だからまず確認するのは、劣化よりも素材なんですよ」
手すりは金属だから塗れる、と思われがちですが、実際はそう単純ではありません。
塗装できる手すりと、できない手すりの違い
「今回まず確認したのが、この手すりが何でできているかです」
「素材って、そんなに重要なんですか?」
「かなり重要です。塗装できるかどうかは、ほぼ素材で決まります」
K様のお宅の手すりはスチール製で、表面も一般的な塗装仕上げでした。
「スチール製の手すりは、塗装を前提に作られていることが多いんです」
「じゃあ、外壁と一緒に塗っても問題ないんですね」
「はい。下処理と下塗りをきちんとすれば、耐久性も十分出せます」
一方で、すべての手すりが同じように塗装できるわけではありません。
「アルミ製やステンレス製の手すりは注意が必要です」
「同じ金属でも違うんですね」
「そうなんです。アルミやステンレスは表面が滑らかで、塗料が密着しにくい性質があります」
最近は、樹脂でコーティングされた手すりや、メーカー既製品の手すりも増えています。
「こうした手すりは、見た目はきれいでも塗装に向いていないことが多いです」
「知らずに塗ったらどうなるんですか?」
「早いと数年で剥がれてしまいます」
今回の手すりが塗装可能だった理由
「うちの手すりは、どうして塗って大丈夫なんですか?」
「一番の理由は、素材がスチールだったことです」
「状態が良かったから、ではないんですね」
「そうなんです。状態が良くても、素材が合っていなければ意味がありません」
今回の手すりは、スチール製であることに加え、過去に特殊なコーティングが施されていない仕様でした。
「表面が一般的な塗装仕上げなので、塗り替えが前提の構造なんです」
「なるほど。だから塗り直しができるんですね」
「はい。ケレンで古い塗膜を整えて、防錆用の下塗りを入れれば、塗料はしっかり密着します」
さらに、固定部分の構造も塗装向きでした。
「取り付け部分も、後からメンテナンスできる造りなので、塗装後のトラブルが起きにくいです」
「そこまで見て判断しているんですね」
「手すりは安全に関わるので、塗れるかどうかは慎重に見ます」
「それなら、外壁塗装と一緒にお願いしても安心ですね」
「はい。足場があるタイミングでまとめて行うのが一番効率的です」
外壁の手すりを塗装で考えるときの基本
外壁に取り付けられた手すりは、すべてが塗装できるわけではありません。判断の基準として最も重要なのは、現在の見た目や劣化状況ではなく、素材です。スチール製で塗装を前提とした手すりであれば、適切な下処理と下塗りによって塗装が可能ですが、アルミ製やステンレス製、樹脂コーティングされた手すりは、塗装に向かないケースが多くなります。
筑前町朝日のように屋外環境の影響を受けやすい地域では、素材に合わない塗装をすると、見た目の劣化だけでなく、剥がれやサビの原因にもなります。外壁塗装を検討する際は、「塗れるかどうか」ではなく、「塗って長く持つ素材かどうか」を最初に確認することが大切です。正しい判断をすることで、外壁と手すりの両方を無理なくきれいに保つことができます。
筑前町・太宰府市・筑紫野市・小郡市・大野城市・福岡市東区・福岡市早良区で、
外壁塗装と一緒に「この手すりは塗って大丈夫なのか」と迷われた方は、まずは素材の確認からご相談ください。塗装できる場合とできない場合、その理由まで含めて分かりやすくお伝えしています。











