
先日、福岡市早良区賀茂にお住まいのR様から「外壁についているライトも一緒に塗ってもらえるんですか?」とご相談をいただきました。
玄関まわりや外壁に付いたライトも屋外で雨風にさらされるため、外壁の塗り替え時期になると色あせや錆が目立っていることがあります。
「ライト全部を塗るわけじゃないんです。まず枠や支柱が何の素材なのか確認しますね。」
「黒い枠のところが白っぽくなって、下の方には少し茶色いところもあるんですよ。」
「そこが鉄なら、外壁とは別に鉄部として塗装できます。茶色くなっているところは錆かもしれないので、上から黒を塗って隠すだけでは駄目ですね。」
「ライトも外壁と同じように塗るのかと思ってました。」
「外に付いていても素材は別ですからね。外壁用の塗料を何でも塗ればいいというものじゃないですよ。」
外部照明は金属製の枠や支柱、ガラスや樹脂製のカバーなど複数の部材で構成されていることがあります。そのため、ライト一式を一つの塗装物として考えるのではなく、塗装できる素材を見分けることが最初のポイントです。
「ちなみに、このライトの黒い部分は前から色あせが気になってました?」
「外壁の話をするようになってからですね。よく見ると結構傷んでるなと思って。」
「外壁がきれいになると、こういう細かい鉄部は余計に目に入りますからね。塗れる部分なら状態を見て一緒に整えましょう。」
鉄製ライトは錆を残さず下地を整えてから塗装します
「この茶色い錆も、塗れば見えなくなるんですよね?」
「見えなくするだけならできます。でも、それじゃ私は塗装したとは言いたくないですね。錆や浮いた塗膜をできる範囲で落として、塗料がきちんと付く下地を作ってから塗ります。」
「小さいところでも、最初に削るんですか?」
「やりますよ。ケレンといって、錆や弱った古い塗膜を落とします。表面を整えて塗料が密着しやすくする意味もあります。」
鉄部塗装では、仕上げ塗料を塗る前のケレンが耐久性を左右します。錆の粉や浮いた旧塗膜の上から塗装しても、土台そのものが弱ければ新しい塗膜まで一緒に剥がれやすくなるためです。
「黒く塗り直せば終わりじゃないんですね。」
「むしろ黒を塗るまでの準備が大事なんですよ。ケレンした鉄部は状態に合わせて錆止めを入れて、その上から仕上げます。」
「錆止めって、仕上がったら見えなくなる塗料ですよね?」
「そうです。最後には見えません。でも鉄部を守るためには大事な工程です。見えなくなるから省いていい、とはならないんですよ。」
錆止め塗料には鉄部の腐食を抑え、上塗りまで含めた塗装仕様の土台を作る役割があります。完成後には見えない部分だからこそ、どのような下地処理をして何を塗るのかまで確認することが大切です。
「外壁もそうですけど、最後の色だけきれいなら合格という仕事にはしたくないですね。」
「ライトみたいな小さい部分でも同じなんですね。」
「面積が小さいだけで、雨に当たるのは同じですからね。」
外部照明は塗る部分と塗らない部分を分けて仕上げます
「ライトは形が細かいですけど、全部刷毛で塗るんですか?」
「形を見ながら刷毛を使います。ただし、電球や透明なカバー、電気部品まで塗るわけではありませんよ。」
「黒く見えるところなら全部塗っていいわけでもないんですね。」
「そこは素材を見ます。同じ黒でも鉄とは限りませんから。塗装する金属部分と、塗料を付けたくない部分を分けて養生します。」
照明器具は細かな部材が隣り合っているため、塗装範囲を曖昧にしたまま作業すると、カバーや電気部品など本来塗るべきではない部分へ塗料が付着する可能性があります。細部ほど養生と刷毛使いが仕上がりを左右します。
「今の黒は気に入ってるので、色はそのままがいいですね。」
「じゃあ黒で締め直す方向ですね。外壁がきれいになったときに、ライトの枠だけ色あせたままだと意外と目立つんですよ。」
「玄関のところだから毎日見ますしね。」
「そうなんです。だからといって何でも塗るんじゃなくて、塗れる鉄部はきちんと塗る、塗らないところは汚さず残す。そこを丁寧に分けたいですね。」
外壁塗装では大きな壁面だけでなく、こうした付帯部分まで状態に合わせて仕上げることで建物全体にまとまりが生まれます。
「ライトひとつでも、ちゃんと工程があるんですね。」
「ありますよ。小さいところほど適当に済ませず、錆があるなら原因になる部分から手を入れておきたいですね。」
外壁のライトは鉄部の状態に合わせた下地処理と塗装が重要です
外壁や玄関まわりに設置された街灯系のライトやブラケット灯などに鉄製の枠や支柱が使われている場合、その部分は外壁とは分けて鉄部として塗装します。大切なのはライト全体を一律に塗るのではなく、素材を確認して塗装できる部分と養生して保護する部分を見極めることです。
鉄部に錆や塗膜の浮きがある場合は、そのまま上から仕上げ塗料を塗っても十分な耐久性は期待できません。ケレンによって錆や脆弱な旧塗膜を除去し、下地を整えたうえで状態や使用する塗料の仕様に応じた錆止めを施工し、上塗りへ進みます。特に屋外の鉄部は雨や湿気の影響を受けるため、見えなくなる下地処理を丁寧に行うことが重要です。
また、照明にはガラスや樹脂製カバー、電気部品など塗装対象ではない部分もあります。必要な場所を養生し、鉄部だけを刷毛などで丁寧に仕上げることで、照明としての機能を損なわず外観も整えられます。
福岡市早良区賀茂をはじめ、福岡市早良区・福岡市東区・太宰府市・筑紫野市・小郡市・大野城市で外壁塗装をされる方は、外壁だけでなく玄関まわりのライトなども確認してみてください。私たちも素材や錆、既存塗膜の状態を確認し、塗装できる鉄部は下地処理から手を抜かず、その家全体がきれいにまとまるよう仕上げていきます。











