海の近くに住んでいる方なら、なんとなく「塩害」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
でも、「うちはそんなに海が近くないし…」と思っている方もいるのでは?
実は、塩害って海から数キロ離れた場所でも影響があるんです!
「なんか最近、外壁の傷みが早いな…」と感じたら、それ海風に乗った塩が原因かもしれませんよ。
今回は、そんな外壁の塩害について、職人目線で分かりやすく解説していきます!
塩害って何が問題なの?
海の近くに行くと、なんとなく空気がベタつく感じがしませんか?
あれは海風に塩分が含まれているからです。
この塩分、外壁に付着するとどうなるかというと…
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塗膜が劣化しやすくなる
→ 塗装の表面が傷み、剥がれやすくなる -
鉄部が錆びやすくなる
→ フェンスやベランダの手すり、外壁の金属部分に錆が発生 -
コンクリートやモルタルが劣化する
→ 壁の表面がザラザラになったり、ひび割れが進行
つまり、塩害は建物の寿命を縮める原因になってしまうんです。
実際にあった「塩害」の施工例
ちょっと前に施工したお客様のお宅で、まさに「塩害」の影響が出ていたケースがありました。
🏠 築15年/海から3kmの住宅
「外壁の色が薄くなってきたし、鉄の部分が錆びてるのが気になる」とのご相談。
伺ってみると、確かに外壁の色あせが進んでいて、ベランダの手すりに赤茶色の錆が発生していました。
外壁をよく見ると、チョーキング(触ると白い粉がつく現象)も発生。
これは塗膜が劣化して防水性が落ちているサインです。
このまま放置すると、外壁に水が染み込み、さらに劣化が進んでしまう状態でした。
そこで、今回は以下のような対策をしました👇
・錆をしっかり落として、防錆塗料を塗布
・外壁は塩害に強い「フッ素塗料」で塗装
・ベランダの鉄部は「錆に強い塗料」でコーティング
仕上がりを見たお客様も、「新築みたいになった!」と喜んでくださいました😊
塩害対策におすすめの塗料は?
塩害を防ぐには、塩に強い塗料を選ぶことが大切です!
具体的には、こんな塗料がおすすめ👇
🔹 フッ素塗料
→ 耐久性が高く、塩害にも強い。価格は少し高めだが長持ちするのでコスパ◎
🔹 シリコン塗料(塩害対応タイプ)
→ フッ素より手頃な価格で、塩害に対応した製品もある
🔹 無機塗料
→ かなり耐久性が高く、劣化しにくい。価格は高めだが、長期的に考えるとおすすめ
また、錆びやすい鉄部には「防錆塗料」や「ガルバリウム鋼板」を使うのも有効です!
海の近くじゃなくても油断は禁物!
「塩害は海沿いの家だけの問題」と思われがちですが、実は数キロ内陸まで影響があります。
特に、以下の症状が出ていたら要注意!
・外壁の色あせやチョーキング(白い粉がつく)
・鉄部に錆が発生している
・コンクリートの表面がザラついている
こういった症状を見つけたら、早めの塗り替えで家を守るのが大切です💡
塗装職人として思うのは、「外壁の塗装はただの色替えじゃない」ということ。
家を長持ちさせるための大事なメンテナンスなんです。
もし「うちの外壁、大丈夫かな?」と思ったら、一度チェックしてみてくださいね!
👉 気になることがあれば、お気軽にご相談ください! 😊