モルタル外壁のお住まいで、表面にザラザラとした細かな凹凸のデザインがある方はいませんか?
これはモルタル外壁の仕上げ材の一つである「リシン」によって作られた外壁です。モルタル外壁にはさまざまな仕上げ材がありますが、それぞれの材質によってメンテナンス方法が異なります。
今回は特に使用されることが多い「リシン吹き付け」の特徴とメンテナンスについて詳しく解説します。ぜひ最後までお読みいただき、適切なケアにお役立てください。
リシンとは?
リシンは、細かく砕いた石や砂でできた骨材に樹脂やセメント、着色剤などを混ぜ合わせた材料です。これをモルタル外壁に吹き付けて施工することで、ザラザラとした質感を持つ独特の仕上がりになります。
この骨材による質感は、落ち着いた外観を演出し、特に和風住宅との相性が抜群です。また、リシン仕上げには以下のバリエーションもあります。
- リシン掻き落とし:
吹き付け後にブラシなどでリシン材を掻き落とす施工法。仕上がりに高級感が生まれ、味わい深い外観に仕上がります。ただし、職人の技術力によって仕上がりが異なるため、業者選びが重要です。
リシンの特徴
リシンの主な特徴を以下にまとめました。
メリット
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コストが安い:
リシンは比較的安価な仕上げ材で、施工費用を抑えたい方に適しています。 -
透湿性・通気性に優れる:
外壁内部の湿気を逃しやすく、特に木造住宅との相性が良い仕上げ材です。 -
施工が簡単:
リシンガン(コンプレッサー)を用いて吹き付けるため、特別な技術を要さずスムーズに施工できます。
デメリット
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耐久性が低い:
塗膜が薄いため、ひび割れが発生しやすい点が欠点です。モルタル自体もひび割れしやすいため、リシン仕上げの外壁では特に注意が必要です。 -
汚れがたまりやすい:
凹凸の多いデザインのため、ホコリや汚れが付着しやすく、コケやカビも繁殖しやすい点がデメリットです。
リシン外壁のメンテナンス方法
リシン外壁のメンテナンスには以下の方法があります。
1. 定期的な清掃
汚れがたまりやすいため、柔らかいブラシやスポンジを使って清掃を行いましょう。特にコケやカビの発生を防ぐため、汚れに気づいた段階で早めに対処することが大切です。
2. 塗装によるメンテナンス
塗装によってひび割れや汚れを防ぐことができます。特に、以下の塗料を選ぶと効果的です:
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弾性塗料:
ひび割れに追随する性質を持ち、リシン外壁の欠点を補えます。 -
低汚染塗料:
セルフクリーニング機能により、雨水で汚れを流す効果が期待できます。
3. ひび割れ補修
ひび割れが発生した場合は、早めに補修を行いましょう。放置すると外壁の内部に水分が侵入し、さらなる劣化を引き起こします。
最後に
リシン仕上げの外壁は、安価で上品なデザインに仕上げられる一方、耐久性や汚れの問題が挙げられるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
リシン特有の特徴を理解し、適切なメンテナンスで美観と機能を長持ちさせましょう。専門業者に相談しながら最適なケアを行うこともポイントです。
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