「タイル外壁はメンテナンスフリー」と紹介されることが多いですが、実際はそうではありません。タイル自体は高い耐久性を持っていますが、タイルを支える下地や目地部分には劣化が生じるため、定期的なメンテナンスが必要です。今回は、タイル外壁のメンテナンスが必要な理由や具体的な内容について詳しく解説します。
なぜタイル外壁にメンテナンスが必要なのか?
タイル自体は劣化しにくいが…
タイルが「メンテナンスフリー」と言われる理由は、無機質の建材であるためです。無機質建材は、紫外線や雨風による影響を受けにくく、非常に高い耐久性を持っています。そのため、タイル自体は塗装などの保護を必要としません。
劣化するのは下地や目地
タイルを外壁に固定している下地のモルタルや伸縮目地に使われるコーキング材は、紫外線や湿気の影響を受け、時間とともに劣化します。
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下地のモルタル劣化
モルタルが劣化するとタイルの接着力が弱まり、浮きや剥がれが発生します。剥がれたタイルが落下すると、人や物に被害を与える恐れがあり、早急な対処が必要です。実際、剥がれたタイルによる事故も報告されているため注意が必要です。 -
コーキング材の劣化
タイル外壁には伸縮目地が設けられており、コーキング材が使用されています。このコーキング材が劣化すると、防水性能が低下し、地震や衝撃によるタイルの損傷リスクが高まります。
定期的な点検が必要
モルタルやコーキング材の劣化を放置すると、雨水の侵入や外壁全体のダメージに繋がるため、5~8年を目安に点検やメンテナンスを行いましょう。
タイル外壁のメンテナンス内容
1. モルタルの補修
タイル外壁の補修では、主に下地のモルタルに対する補修が行われます。以下のような方法が採用されます:
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ピンニング工法
浮いているタイルの目地に穴を開け、樹脂を埋め込んで固定する方法です。軽度の浮きであれば、この方法で補修できます。 -
タイルの貼り直し
浮きが大きい場合や剥がれてしまっている場合は、タイルを一度剥がし、接着用モルタルを使用して貼り直します。
2. コーキング材の補修
コーキング材は防水機能を担う重要な部分です。劣化が進んだコーキング材を撤去し、新たなコーキング材で補修します。この際、耐用年数が長い高性能なコーキング材を使用することで、次回のメンテナンス時期を延ばすことができます。
タイル外壁でよくあるトラブル
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タイルの剥がれや浮き
目視で確認できる場合もありますが、専門業者による診断で見つかることもあります。早期発見が重要です。 -
目地のひび割れや劣化
目地のコーキングにひび割れが生じている場合は、放置せず速やかに補修しましょう。
最後に
タイル外壁は確かに耐久性が高いですが、「メンテナンスフリー」ではありません。下地のモルタルや目地のコーキングは劣化するため、定期的な点検と補修が欠かせません。特にタイルの剥がれは重大な事故に繋がる可能性があるため、早めの対応を心掛けましょう。
タイル外壁の美しさを長く保つために、必要なメンテナンスを計画的に行いましょう。
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