
先日、筑紫野市筑紫駅前通にお住まいのS様より、「外壁の色あせが気になって何社か見積もりを取ったんですが、会社ごとに言うことが違って、何が正しいのか分からなくなってきました」というご相談をいただきました。
外壁塗装は何度も経験する工事ではないので、説明が違うと迷いますよね。比べるために相見積もりを取ったのに、かえって分からなくなったという方も少なくないんです。
「最初は金額を比べれば決められると思っていたんです。でも、話を聞くたびに違うことを言われてしまって。」
「金額だけ違うならまだ比べやすいんですけど、工事の中身まで違うと迷いますよね。ある会社では必要と言われて、別の会社では何も言われないとなると余計に分からなくなります。」
「まさにそうなんです。ある会社では必要と言われたものが別の会社では特に何も言われなくて。」
「提案が違うこと自体はあります。ただ、必要だと言うならどこを見てそう判断したのかは聞いておきたいですね。」
外壁塗装の見積もりは塗料名と金額だけでできているわけではありません。補修する場所や塗装する範囲、下地処理の内容が違えば見積もりの総額も変わってきます。
「見積もりの項目を見ても正直そこまで分からないんですよね。」
「普段見ない言葉ばかりですもんね。全部覚えなくても大丈夫ですよ。『これはどこを何のためにする工事なんですか』と聞くだけでもかなり見えやすくなります。」
「そんな聞き方でいいんですか。」
「十分です。聞いたときに家のどの場所の話なのか、なぜ必要なのかが返ってくれば比べやすくなりますよね。」
専門用語を知っているかどうかより提案の理由が自宅の状態と結びついているかの方が大事です。説明を聞いても理由が見えないままだと金額だけの比較になりやすくなります。
「外壁と屋根は分かるんですけど、雨樋とか細かいところも全部塗るものなんですか。」
「雨樋とか破風みたいな部分は付帯部と呼ばれています。見積もりではこの付帯部の扱いで差が出ることもあるんですよ。」
「外壁の塗料だけ見ていました。」
「そこを見ますよね。でも、家全体を同じ時期に仕上げるなら雨樋や破風に何を使うのかも見ておきたいです。」
外壁だけでなく付帯部と雨漏りの対応も確認する
「外壁には長く持つ塗料を使っても雨樋には別の塗料を使うことがあるんですか。」
「あります。素材が違えば合う塗料も変わるんです。ただ、外壁は長く持たせる内容なのに、雨樋だけかなり早く傷みそうな内容だとそこだけ先に気になってきますよね。」
「同じ時に塗ったのに雨樋だけ先に傷んだら嫌ですね。」
「次のメンテナンス時期が大きくずれるとまたそこだけ手を入れることになりますからね。外壁と同じ塗料かどうかより、全体の持ち方が合っているかを見たいです。」
付帯部には雨樋や破風、鼻隠しなどが含まれます。素材が違えば適した塗料も変わりますが、建物全体のメンテナンス計画から外れすぎないかは確認しておきたいところです。
「見積もりに付帯部塗装としか書いていなかったら何を使うのか聞いた方がいいんですね。」
「聞いていいですよ。どの場所を塗るのか、何を使うのか。そのくらいは分かってから決めたいですよね。」
「あと、ベランダの下あたりが雨のあとに少し気になるんです。塗装をすればそういうのも一緒に直るんでしょうか。」
「そこは先に見たいですね。雨漏りなら塗れば止まるとは限らないんです。」
「外壁を塗れば水が入らなくなると思っていました。」
「塗装は表面を守る工事なんですよ。水が入っている場所が別にあるならそこを直さないと止まらないんです。」
雨水は屋根やベランダ、防水部分、サッシまわりなど、さまざまな場所から入り込むことがあります。見えているシミや濡れた場所と実際の侵入口が同じとは限りません。
:「じゃあ、外壁塗装の見積もりだけでは決められないんですね。」
「雨漏りの可能性があるならそこは別で考えた方がいいですね。まず原因を見て、必要な補修をしてそのあとに塗装という流れです。」
「とりあえず全部塗ってしまえばいいという話ではないんですね。」
「原因が残ったままだとせっかくきれいにしてもまた気になりますからね。塗装でできることと先に直すことは分けて考えた方が安心です。」
雨漏りがある場合、見た目だけを整えても原因が残ることがあります。塗装の前に必要な補修があるのかを確認しておくと工事内容も見えやすくなります。
「会社によって言うことが違うのも、見ている場所の違いがあるんですか。」
「それもありますね。ただ、本当に必要な工事なら、どこを見てそう判断したのかは説明できるはずです。そこまで聞くと、提案の違いも比べやすくなりますよ。」
洗浄内容と大きな値引きは理由まで見る
「外壁の北側にコケがあるんですけど、普通に洗えば落ちるものなんですか。」
「高圧洗浄で落とせることも多いですよ。ただ、付き方が強いと洗浄剤を使う方法が出てくることもあります。」
「バイオ洗浄というのを勧められた会社もありました。」
「コケやカビが強い場所に、専用の洗浄剤を使う方法ですね。ただ、『やれば二度と生えません』というものではないんですよ。」
「一度やればもう大丈夫なのかと思っていました。」
「日当たりや風通しによっては、また付きやすい場所もあります。今付いているものをしっかり落として、塗装の邪魔をしない状態にするための洗浄と考える方が近いですね。」
バイオ洗浄は、コケやカビの付着が強い場合に使われることがあります。再発を完全に防ぐものではなく、塗装前の下地を整えるための方法として考える必要があります。
「高圧洗浄だけでいいのか、バイオ洗浄まで必要なのかも家によって違うんですね。」
「違いますね。何でも付ければいいわけではなくて、コケの付き方を見て必要かどうかを考えます。」
「見積もりの項目が多い方が丁寧なのかなと思っていました。」
「多いと充実して見えますよね。でも、その家に必要な内容かどうかの方が大事です。」
追加工程が多いほど工事の品質が高くなるとは限りません。必要性が説明できるかどうかで、その項目の意味は変わります。
「もう一つ気になっているのが、かなり大きな値引きをされた会社があって。今日決めてもらえたら安くできますと言われたんです。」
「その場では今決めた方が得なのかなと思いますよね。ただ、最初の金額から大きく下がるなら、なぜ下げられるのかは聞いておきたいです。」
「モニター価格だからと言われました。」
「本当に条件があるキャンペーンなら、その内容を聞けば分かります。ただ、『今日だけ』『今決めれば』で急がされるなら、一度落ち着いて考えたいですね。」
大きな値引きでは、値引き後の金額だけでなく、工事内容が変わっていないかも確認したいところです。塗料や塗装範囲、工程まで同じなのかが分からないと、単純には比べられません。
「安くなった分どこかが変わることもあるんですか。」
「可能性はありますよ。だから、値引き前と後で内容が同じなのかを見たいんです。塗る場所が減っていないか、材料が変わっていないか、そのあたりですね。」
「金額だけ見ていたら分からないですね。」
「安いこと自体が悪いわけではないです。ただ、安くなった理由が分からないまま決めるのは不安ですよね。」
「何社か話を聞いて余計に迷っていましたけど、聞くところは少し分かってきました。」
「全部の専門知識を覚える必要はないですよ。『なぜこの工事が必要なんですか』『この金額になっている理由は何ですか』と聞くだけでも、かなり見えてきます。」
見積もりは金額より工事内容のつながりを見る
外壁塗装の見積もりでは、業者ごとに説明や提案が違うことがあります。見積金額だけを並べても、外壁と屋根以外にどこまで塗るのか、雨漏りへの対応が含まれているのか、洗浄方法が違うのかまでは見えにくいものです。
付帯部は、外壁とは素材が違うため、必ず同じ塗料を使うわけではありません。ただし、外壁と付帯部でメンテナンス時期が大きくずれない内容になっているかは確認したいところです。「付帯部塗装」という項目だけで終わらせず、どこをどのような内容で塗るのかまで聞いておくと判断しやすくなります。
雨漏りが疑われる場合は、塗装とは分けて原因を見る必要があります。塗装には表面を保護する役割がありますが、すでに水が入り込んでいる場所を特定せずに塗るだけでは、解決しないことがあります。必要な補修を行ってから塗装へ進むのか、その順番まで説明されているかも工事内容を見る材料になります。
バイオ洗浄も、大きな値引きも、それ自体が良い悪いではありません。コケやカビの状態を見たうえで必要な洗浄なのか、値引き後も塗料や工程、施工範囲が変わっていないのか。その理由が分かることの方が重要です。
筑紫野市筑紫駅前通をはじめ、太宰府市、大野城市、小郡市で外壁塗装の見積もりを比べている方は、会社ごとの説明が違ったときに、すぐ正解を一つに決めようとしなくても大丈夫です。なぜその工事が必要なのか、自宅のどの状態を見て提案しているのかを一つずつ確認すると、見積もりの違いも見えやすくなります。











