
先日、福岡市東区和白東にお住まいのK様から「この前の風のあとから外壁のここが気になっていて、こういうのって保険が使えることもあるんですか?」とご相談をいただきました。
こういうご相談って、最初から保険を使いたいというより、「急に気になる所が出てきたから見てほしい」という流れが多いんですよね。
「じゃあ、気になる所を一緒に見ていきましょうか。最初に気づいたのはこの面ですか?」
「そうです。前から少し古くなってきたかなとは思っていたんですけど、この前の風のあとからここが前より目に入るようになって」
「なるほどですね。たしかに表面の傷みはあります」
急に気になり出すと、それまで見慣れていた色あせや細かい傷みまで一気に目につくものです。だから最初の段階で、今回のことで変わった所と、前から進んでいた所を分けて考える必要があるんです。
「やっぱり何かありますか?」
「ありますね。ただ、こういう時はいきなり保険が使える使えないじゃなくて、前からの傷みなのか、この前の風で変わった傷みなのか、そこをちゃんと見てから決めないといけません」
「そこって、そんなに違うんですね」
「違います。そこが曖昧なままだと、保険の話も修理の話も進めにくいんです」
外壁って、下から見ているとどうしても一枚の面に見えます。でも実際は、色あせ、ひび、欠け、汚れが別々の理由で出ていることも多くて、同じ傷みに見えても中身は一つじゃありません。
「私は全部まとめて同じ傷みかと思っていました」
「そう見えやすいです。だから、まずは落ち着いて見ていくのが大事ですね」
保険で見る傷みと、塗装や補修で直す傷みは同じではない
「じゃあ、外壁なら何でも保険ってわけじゃないんですね」
「そうなんです。例えば、風で何かが当たって割れたとか、急に欠けたとか、そういう出方なら保険の確認をする話になります」
「逆に、保険じゃないのはどういう感じですか?」
「色あせとか、前から少しずつ進んでいたひびですね。そういうものは保険というより、塗装や補修で手を入れる所です」
大きい小さいで決まると思われやすいんですが、実際はそこじゃないんですよね。見た目が派手でも前からの傷みなら保険の話にはなりませんし、小さくても急に出たものなら確認する価値があります。
「傷みの大きさじゃないんですね」
「そうです。急に出たものか、前から進んでいたものか、その違いが大きいです」
「なるほど……。前から古くなっていた所まで全部保険って考えるのは違うんですね」
「そうです。そこを一緒にすると、あとで話がずれやすいです」
「じゃあ、この面で言うとどうですか?」
「この色あせや粉っぽさは前からの流れですね。ただ、この一部の欠け方は、いつからそうなったかをもう少し聞きながら見ていく必要があります」
色あせは時間をかけてじわじわ出ることが多いですし、細いひびも同じです。反対に、角が急に欠けたとか、一部だけ割れ方が違うとなると、そこは見方が変わってきます。
「そんなふうに細かく見ていくんですね」
「見ますね。見た目だけで決めつけると間違いやすいので、出方をちゃんと確かめる方が大事です」
「保険の話って書類のことばかりかと思っていました」
「いや、最初はそこじゃないです。まず傷みの出方をちゃんと見ないと、その先の話が進みません」
保険を使うかもしれない時は、先に直すより先に残しておく
「もし保険の話になりそうなら、どう動けばいいんですか?」
「まずは写真ですね。傷みが分かるように残して、それから保険会社か代理店へ連絡するのが先です」
「先に直したくなりますけど、そこは待った方がいいんですね」
「その方が安心です。先に触ってしまうより、まず残しておいた方が後で説明しやすいです」
こういう時って、早く何とかしたい気持ちが先に出やすいんですよね。気になる所が目に入ると、すぐ直したくなるのは普通です。ただ、保険の確認が絡むなら順番を飛ばさない方が後で困りにくいです。
「写真ってそんなに大事なんですか?」
「大事です。あと、いつ頃気づいたかも覚えておくと話しやすいですね」
「なるほど。じゃあ、気づいた時のことも一緒に伝えた方がいいんですね」
「そうです。それと、業者に“保険で直せますよ”って言われても、その場ですぐ決めない方がいいです」
「ああ、そういうの聞いたことあります」
「ありますよね。そこは一回落ち着いて、まず自分の保険会社に確認した方がいいです」
このあたりは焦って進めるとややこしくなりやすい所です。外壁の修理そのものと、保険が使えるかどうかの確認は似ているようで順番が違います。
「じゃあ、保険の話がありそうでも、先に契約する感じではないんですね」
「そうです。先に保険会社へ確認、そのあと必要なら見積もりです」
「順番が大事なんですね」
「大事です。そこを飛ばさないだけでも、後で困りにくくなります」
外壁の保険は原因を見てから進めるのが基本
外壁で保険の話をする時に大切なのは、傷みを見たその場で決めつけないことです。風で何かが当たった、急に割れた、急にめくれた、そういう出方なら保険を確認する流れになりますが、色あせや前から進んでいたひびのようなものは、塗装や補修で直していく話になります。見た目が似ていても、中身は同じではありません。
だからこそ、保険が使えるかもしれない時ほど、慌てて工事へ進むより先に、いつからどう気になり始めたのか、傷み方がどう変わったのか、写真を残してどう見えるのか、そこをきちんと確かめることが大事です。ここを落ち着いて進めるだけでも、その後の話はかなり分かりやすくなります。
福岡市東区和白東をはじめ、太宰府市・筑紫野市・大野城市・福岡市早良区で外壁の傷みが気になっている方は、「この傷みは前からの流れなのか、それとも何かあったあとに変わったのか」をまず整理してみてください。そこが分かると、保険の確認をする話なのか、塗装や補修を進める話なのかが見えやすくなります。











