「白い外壁がだいぶ汚れてきて、北側なんか特に黒く見えるんです。次の塗り替えでは、もう白はやめた方がいいんでしょうか…。」
太宰府市五条にお住まいのHさんから、こんな相談をいただいたのは年明けすぐのこと。
お宅に伺って現場を見てみると、南面は日当たりが良くて今でも比較的きれいな白さを保っていましたが、北面に回ると様子が違いました。雨樋の周りには黒い雨染みがつき、壁の下の方にはコケも生えていて、全体的にくすんだ印象になっていました。
外壁の状態を写真に収めながら、お庭で色選びの打ち合わせを始めました。
白い外壁のメリットと気になるところ
「白はどんな家にも合いますし、清潔感もあって家が広く見えるのがいいところなんですよね。」
「それが気に入って最初は白にしたんです。でも北側はすぐに黒くなっちゃって…。もう失敗だったかなって思ってるんです。」
「白は明るくて素敵なんですけど、どうしても汚れが目立ちやすいんです。特に日陰になる場所や北側は湿気が溜まりやすいので、コケや黒ずみが出やすいですね。」
壁を指差しながら説明すると、お客様も頷いていました。
現場を見ていると、同じ家でも日当たりや風通しによって白さが保たれている場所と、汚れが目立つ場所で大きな差が出ることがよくあります。そういう違いもあって、次の塗り替えでは「白を避けたほうがいいのかな…」と悩む方が多いんです。
濃い色に変える場合の注意点
「じゃあ、もう少し濃い色にすれば汚れも気にならなくなりますか?」
「確かにコケや雨染みは濃い色だと目立ちにくくなります。ただ、逆に日焼けで色褪せが早くなることもあって、水垢が白く浮いてしまう場合もあるんです。」
「なるほど、濃くすればいいってわけじゃないんですね。」
「そうなんです。特にこの南側の壁なんかは日差しが強いので、濃い色だと褪色が早く出やすいんです。だから、もし濃い色を選ぶなら、そのあたりも考えながら決めるのが安心ですよ。」
実際の壁面を見比べながら説明すると、お客様も「なるほど」と納得されていました。
色選びをするときは汚れだけでなく、長く見たときの変化まで考える必要があります。
白を選ぶ場合の工夫
「でもやっぱり白っぽい家が好きなんです。今度もなるべく明るい雰囲気にしたいんですよね。」
「でしたら、真っ白よりもアイボリーやクリーム系にしてみるのもいいですよ。ほんの少し柔らかい色にするだけで、汚れがかなり目立ちにくくなりますし、温かみのある印象にもなります。」
「そういう色があるんですね。見てみたいです。」
「あと、防汚性能やコケを防ぐ効果がある塗料もあります。白系でも、こうした塗料を選べばきれいな状態を長く保てますよ。」
現場でサンプルを見てもらうと、アイボリーと真っ白の違いがはっきり分かって、お客様も「これなら安心できそう」と言われていました。
実際にこれまで施工したお宅でも、防汚塗料を使った白い外壁は数年経ってもきれいさが保たれていて、仕上がりに満足されている方が多いです。
色を変えるときの雰囲気の変化
「色を大きく変えると、家の雰囲気もかなり変わります。今の印象が気に入っている場合は、思い切って濃い色にするのはちょっと違和感が出るかもしれません。」
「そうですね、あまり暗い雰囲気にはしたくないです。」
「それなら現状の色に近いトーンで少しだけ調整するか、ツートンにして窓枠や玄関まわりをアクセントにするといいですよ。」
タブレットでシミュレーションを見ていただくと、「これなら明るいままで汚れも目立たなさそう」とお客様も安心されたようでした。
現場ではこうした色のシミュレーションをしながら、家全体のバランスを見て決めることで、失敗のない色選びができます。
白い外壁は汚れが目立ちやすいのは確かですが、清潔感や明るさといった魅力も大きいです。
色を濃くするのも一つの方法ですが、塗料や色の工夫で白を生かしたまま汚れを抑えることもできます。
次の塗り替えを考えるときは、見た目の好みだけでなく、メンテナンスのしやすさや家全体の雰囲気まで含めて、しっかり相談しながら進めるのが安心です。
福岡市東区・太宰府市・筑紫野市・大野城市・小郡市で外壁塗装や色選びに悩んでいる方は、ハウジングコートまでお気軽にご相談ください。現場での経験をもとに、納得できる色決めと施工をご提案します。