外壁塗装に使用される塗料にはアクリルやウレタン、シリコン、フッ素などさまざまな種類があります。特にシリコン塗料とフッ素塗料はよく耳にする塗料で、多くの方が選ぶ人気の高い塗料です。
今回は、これらの塗料の違いや選び方、注意すべき点について詳しく解説します。グレードの高い塗料だからといって必ず長持ちするわけではない理由についても触れ、職人の技術の重要性についても考えていきましょう。
塗料の基本的な種類と特徴
外壁塗装に使われる塗料は一般的に次のようなグレード順で分けられます。
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アクリル塗料
耐久年数:約5〜7年。価格が安いが耐久性は低め。 -
ウレタン塗料
耐久年数:約7〜10年。柔軟性があり、細かい部分に適している。 -
シリコン塗料
耐久年数:約10〜15年。価格と耐久性のバランスが良く、多くの外壁塗装で選ばれている。 -
フッ素塗料
耐久年数:約15〜20年。高耐久で、メンテナンスの頻度を減らしたい方におすすめ。
これを見ると、フッ素塗料が最も耐久性が高く「一度の塗装を長持ちさせたい」「塗り替えの回数を減らしたい」という方には理想的な選択肢のように思えます。しかし、実際にはフッ素塗料だからといって必ずしも最も長持ちするわけではありません。
なぜ高グレード塗料でも期待通りの耐久性が得られないのか
塗料のグレードは何が違うのか
塗料の種類は主に樹脂の種類によって分類されています。樹脂とは、塗料の成分のひとつで塗装の耐久性や防水性に影響を与えます。
- シリコン塗料には「シリコン樹脂」が含まれます。
- フッ素塗料には「フッ素樹脂」が含まれます。
しかし、ここで注意が必要なのは樹脂の配合比率に明確な規定がないことです。
配合比率に注意
塗料は次の成分で構成されています。
- 樹脂(シリコンやフッ素)
- 顔料(色を出す成分)
- 添加剤(機能を付加する成分)
実は、この中で樹脂の配合量は塗料メーカーによって異なります。極端な例では、全成分のうちわずか1パーセントしかフッ素樹脂が入っていない塗料でもフッ素塗料として販売できるのです。
つまり、フッ素塗料だから高耐久という思い込みは禁物です。メーカーの性能データシートや耐久年数の保証を確認し、本当に信頼できる塗料を選ぶ必要があります。
職人の技術が塗装の寿命を左右する理由
塗料の性能が優れていても職人の施工技術が低ければ効果を最大限に発揮することはできません。
よくある施工ミス
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塗料の希釈率を守らない
必要以上に塗料を薄めてしまうと、耐久性が大幅に落ちます。 -
乾燥時間を無視する
乾燥させる時間が不十分だと塗膜が弱くなり、すぐに剥がれやすくなります。 -
適切な塗布回数を省略する
規定の塗り回数(下塗り、中塗り、上塗り)を守らないと、期待する耐久性は得られません。
信頼できる業者選びの重要性
外壁塗装の成功のカギは、塗料選びだけでなく、信頼できる施工業者を選ぶことにあります。
- 過去の施工実績を確認する
- 口コミや評判をチェックする
- 見積もりの内容が詳細で明確か確認する
まとめ
外壁塗装に使う塗料には、さまざまなグレードや性能があり、一見するとフッ素塗料が最も高耐久のように感じるかもしれません。しかし、樹脂の配合比率や施工業者の技術力によって、塗装の耐久性は大きく変わります。
塗料選びでは信頼できるメーカーの製品を選ぶこと、施工業者の技術力を見極めることが重要です。ハウジングコートでは、豊富な施工経験を持つ熟練の職人が高品質な施工を提供し、塗料の性能を最大限に引き出します。
外壁塗装のご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。正しい塗料選びと確かな施工技術で、長持ちする理想の外壁を実現します。