
先日、福岡市南区長住にお住まいのT様より、「そろそろ塗り替えだと思うんですけど、どのくらいの内容で工事をしたらいいのか分からなくて」というご相談をいただきました。
外壁塗装は長持ちするものを選べばよいとは限りません。これから家に何年住みたいのかによっても、費用のかけ方は変わってきます。
「前に塗ってから15年くらい経っています。近所も最近よく工事をしているので、うちもそろそろかなと思って。」
「ご自身で気になっているところはありますか。」
「そこまでひどいところはないんです。少し色が薄くなったかな、くらいで。」
「大きな傷みは出ていませんね。ただ、色あせはありますし、触ると少し粉が付きます。」
「これがチョーキングですか。」
「そうです。塗膜が古くなってくると出てくる症状です。」
チョーキングは外壁の表面に粉が出る現象です。すぐに外壁が駄目になる症状ではありませんが、塗膜が変化してきた目安にはなります。
「今すぐ困っているわけではないんですよ。ただ、悪くなってから慌てるのも嫌で。」
「それなら今のうちに状態を見ておくのはいいと思います。T様は、この先どのくらいこの家に住む予定ですか。」
「子どもがこの家に住む予定はないんです。私たち夫婦が住んでいる間、あと15年くらい持ってくれればいいかなと話しています。」
「なるほど。それなら、その15年をどう考えるかでプランを作った方がよさそうですね。」
家を次の世代へ残す場合と、ご夫婦が暮らす期間を一つの目安にする場合では、塗装に求めるものも変わります。
「高い塗料を使って、とにかく長く持たせたいという感じではないんです。でも、またすぐ塗ることになるのも困ります。」
「その間を探したいということですね。では、一つだけではなく何パターンか比べられるようにしましょう。」
塗料を先に決めるより希望から絞っていく
「ほかの会社からも見積もりをもらっているんですけど、塗料の名前が全部違うんですよ。見れば見るほど分からなくなってきて。」
「それは分かりにくいですよね。塗料の商品名から選ぼうとすると、かなり迷うと思います。」
「こっちは長持ちすると言われて、別の会社ではこれで十分と言われて。結局どっちなんだろうって。」
「T様の場合は、まずあと15年くらいという希望がありますよね。そこから考えた方が分かりやすいですよ。」
性能の高い塗料にも良さはあります。ただ、必要以上の性能まで求めると予算とのバランスが取りにくくなることがあります。
「安い方が助かるのは助かるんです。でも、安いだけで選ぶつもりもないんですよ。」
「そうですよね。今の外壁の状態なら、費用を抑えた案と少し耐久性を見た案を出して比べてもらう形がいいと思います。」
「何が違って金額が変わるのかも知りたいです。」
「そこはきちんと分けて説明します。塗料だけではなく、補修する範囲でも変わりますから。」
見積もりの金額差は塗料だけで決まるものではありません。下地の補修や付帯部など、どこまで施工するかでも差が出ます。
「他社の見積もりも持ってきた方がいいですか。」
「比較して分からないところがあれば持ってきてください。同じように見えて内容が違うこともあります。」
「一番安いところを探したいわけではないので、自分たちに必要なところが分かればいいんです。」
「それなら比べやすいと思います。金額より先に、T様ご夫婦がどこまで求めるかを決めましょう。」
見積もりだけでなく色や工事後のことも確認する
「塗るなら色も少し変えたいんですよ。妻は今とあまり変えたくないみたいですけど、私は少し雰囲気を変えたくて。」
「それならカラーシミュレーションで何パターンか見てみましょう。今に近い案と、少し変えた案を並べると話しやすいですよ。」
「見積もりを見ながら色まで決めないといけないと思っていたので、それならゆっくり考えられそうです。」
「工事内容を決めることと色を決めることは分けて考えて大丈夫です。」
カラーシミュレーションは完成後の配色を考える材料になります。画面上の色だけで最終決定するものではありませんが、ご家族で方向性を話すときには便利です。
「あと、何社か見ているので返事は少し待ってもらっても大丈夫ですか。」
「もちろんです。ご家族で話してから決めてください。」
「一週間くらい考えようと思っています。家に帰って見積もりを見ると、また分からないことが出てきそうで。」
「そのときは聞いてください。一度説明を聞いただけでは分からないこともありますから。」
外壁塗装は金額も工事内容も一度に確認することが多くなります。その場で全てを理解して決める必要はありません。
「工事が終わったあとはどうなるんですか。終わったら、それで一区切りという感じですか。」
「工事後には仕上がりを確認して、保証書などもお渡しします。あとから気になるところが出た場合も連絡してください。」
「住んでから気づくこともありそうですもんね。」
「あります。工事が終わったときだけでなく、その後も相談できるかは業者を選ぶときに確認していいと思いますよ。」
施工内容だけではなく、完工時の確認やその後の対応も見積書だけでは分かりにくい部分です。長く付き合えるかどうかを見る材料にもなります。
外壁塗装は何年持つかだけでなく何年住むかも考える
外壁塗装では、できるだけ耐久性の高い塗料を選ぶことだけが正解ではありません。これから住まいをどうしていきたいのかによって、必要な工事内容は変わります。
T様のように「夫婦であと15年くらい暮らしたい」という希望があれば、その期間を一つの目安にして考えられます。費用を抑えることだけを優先せず、反対に必要以上の性能を求めすぎないことも選択肢の一つです。
相見積もりでは合計金額だけでなく、塗料や補修範囲の違いを確認します。同じ外壁塗装でも内容が違えば金額も変わります。分からない部分を質問したときに、希望に合わせて説明してくれるかも判断材料になります。
色を変えたい場合はカラーシミュレーションなどを使い、ご家族で完成後を考えることもできます。契約前に十分な時間を取れるか、工事後も相談できるかといった部分まで確認しておくと安心です。
福岡市南区長住をはじめ、太宰府市や筑紫野市、大野城市、小郡市、春日市周辺で外壁塗装を考えている方は、最初から塗料を決める必要はありません。まずは今後どのくらい住みたいのか、どこまで費用をかけたいのかをご家族で話してみてください。そこから考えると、自分たちに合う工事内容も見つけやすくなります。











