外壁塗装の相見積もりでよくある問題とは?
外壁塗装の見積りを依頼する際、多くの方が複数社に依頼する「相見積もり」を実施されるかと思います。この方法は、価格や工事内容を比較して最適な業者を選ぶために非常に有効です。
しかし、よく起こる問題として「業者によって言っていることが異なる」という現象があります。例えば、同じ外壁の状態を見ても業者ごとに異なる説明や提案を受けることがあり、どの業者を信頼すれば良いのか分からないといったことが起こります。
塗り回数でアピールする業者に注意
「4回塗りで安心の品質」など、塗り回数をアピールする業者がいることがあります。通常、外壁塗装は以下の3回塗りが基本です。
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
塗り回数を増やすことで、他社よりも丈夫な塗装ができると説明されることがありますが、理由もなく塗り回数を増やしても品質が向上することはありません。
塗り回数が増える場合のデメリット
- 材料費が増える
- 人件費がかかる
- 工期が長くなる
これらの要因は、お客様の負担を大きくする結果につながります。特に、外壁の状態や塗料メーカーの指示と関係なく塗り回数を増やす提案には注意が必要です。
塗り回数と塗装の品質について
実際には、塗り回数を増やせば必ずしも丈夫になるわけではありません。塗料メーカーが実験やシミュレーションを繰り返し、3回塗りが適切であると判断しています。
ただし、以下の場合には4回塗り以上が必要になることもあります。
- 塗料メーカーが4回以上を指定している場合
- 外壁が著しく劣化している場合
外壁が劣化している場合
外壁の状態が悪いと、塗料を吸い込んでしまい塗膜が十分に形成されないことがあります。この場合、下塗りを追加して塗装する必要があります。
悪徳業者による注意ポイント
残念ながら、悪徳業者の中には「4回塗りを提案しておきながら、実際には3回塗りどころか2回塗りで済ませる」というケースもあります。
4回塗りを提案する場合は、必ず理由が必要です。その理由を明確に説明できる業者であれば信頼できますが、そうでない業者には注意が必要です。
業者選びで失敗しないためのポイント
外壁塗装は専門的な知識が必要な分野です。そのため、業者の言うことをそのまま鵜呑みにしてしまいがちです。しかし、大切なお住まいのために業者任せにせず、自分自身でも考え、向き合うことが大切です。
業者選びのチェックポイント
- 提案の理由をしっかり説明できるか確認する
- 外壁の状態に応じた適切な提案をしているか確認する
- 塗り回数や工程を明確に説明できる業者を選ぶ
まとめ
外壁塗装の相見積もりは価格や内容を比較する上で非常に重要ですが、業者ごとの提案内容をしっかり理解することが大切です。特に塗り回数をアピールする場合には、その理由が適切かどうかを見極めることが必要です。
大切なお住まいを守るため、信頼できる業者を選び、納得のいく工事を進めましょう!