
先日、小郡市美鈴が丘にお住まいのM様より、「梅雨が明けたら外壁塗装をしたいと思っているんですが、今のうちに見てもらった方がいいですか」というご相談をいただきました。
工事は雨が落ち着いてからにしたいと思っても、いつ相談すればいいのかは迷いやすいですよね。実際には、工事を始める前に住まいの状態を確認する時間も必要になります。
「この辺なんですけど、前より色が薄くなってきた気がするんです。」
「この面ですね。特に気になり始めたのは、いつ頃からですか。」
「去年くらいからですかね。でも今年に入ってから、かなり目につくようになって。」
「触ると少し粉が付きますね。色あせだけじゃなくて、表面の塗膜も弱ってきています。」
「これが塗り替えのサインなんですか。」
「一つの目安にはなります。ただ、この面だけ見て全部決めるのは早いですね。反対側も見てみます。」
外壁は、同じ家でも面によって傷み方が違います。日当たりや雨の当たり方で、色あせや汚れの出方も変わります。
「北側はこっちです。ここは色より汚れの方が気になっていて。」
「コケが出ていますね。この辺は日が当たりにくいですか。」
「午前中もほとんど当たらないと思います。」
「それなら付きやすい場所ではありますね。少し上の方まで出ているので、洗浄でどこまで落とせるかも見ておきます。」
「梅雨明けに工事をしたいと思っていたんですけど、それまで待ってから相談する方がいいのかなと思っていました。」
「工事は梅雨明けでもいいんですけど、調査は今でも大丈夫ですよ。先に状態を見て、見積もりや色の話まで進めておけば、工事の時期を決めやすいです。」
「じゃあ、今すぐ塗ると決めなくてもいいんですね。」
「もちろんです。まずはどこが傷んでいるかを見ないと、塗料の話もできませんからね。」
相談の段階で塗料や色まで決まっている方は多くありません。現場調査では、まず住まいの状態と気になっている場所を確認します。
「このひびも見てもらえますか。細いんですけど、前から少し気になっていて。」
「見ますよ。これはいつ頃からありますか。」
「はっきり覚えていないです。最近急に大きくなった感じではないですね。」
「それなら、幅と周りの状態を見ておきます。ひびだけでなく、この近くの塗膜が浮いていないかも確認しますね。」
塗料の話は外壁の状態を見てから決める
「知り合いから、せっかくなら長く持つ塗料にした方がいいと言われたんです。」
「その話はよく出ますね。ただ、この外壁なら、まず下地をどうするかを先に見たいです。」
「下地ですか。」
「この辺、少し弱っていますよね。上から高い塗料を塗るだけでは足りないんです。先に表面を整えて、塗料がきちんと付く状態にしないといけません。」
仕上げ塗料の性能だけでは、塗装の良し悪しは決まりません。外壁の傷み方に合わせた補修や下塗りも必要になります。
「高い塗料なら何でも大丈夫だと思っていました。」
「そう見えやすいんですけどね。外壁がかなり傷んでいるなら、塗料より先に考えることがあります。」
「じゃあ、この家に合う塗料を決める感じですか。」
「そうですね。今の状態と、M様が何を気にしているか。その両方を見て決めます。」
「私は汚れが付きにくい方がいいです。北側がまた同じようになるのが嫌で。」
「そこは見積もりに反映できます。低汚染タイプの塗料もありますし、今の汚れ方を見ると候補には入れやすいですね。」
「低汚染なら、もうコケは付かないんですか。」
「そこまでは言えないです。日当たりや風通しは変わらないので、また付く可能性はあります。ただ、汚れが付きにくい塗料を選ぶという考え方はできます。」
塗料に機能があっても、住まいの立地条件まで変わるわけではありません。汚れにくさを重視する場合も、今の環境に合うかを見て考えます。
「屋根も一緒に塗るなら、遮熱塗料も少し気になっています。」
「屋根はあとで状態を見ますね。遮熱を考えるなら、屋根の方が話に出やすいです。」
「塗ると家の中もかなり涼しくなるんですか。」
「そこは家のつくりにもよるので、かなり変わるとは言い切れないですね。屋根の熱を抑える考え方ではありますけど、断熱材や部屋の位置でも感じ方は変わります。」
「そこまで単純ではないんですね。」
「塗料だけで全部解決する、という話ではないですね。でも、何を一番気にしているかで候補は絞れます。」
「じゃあ、長持ち、汚れにくさ、遮熱を全部一番良くすると、かなり高くなりますよね。」
「上がりやすいですね。全部を付けるより、何を優先したいかを決めた方が選びやすいです。」
希望する性能を増やすほど、塗料の選択肢や費用も変わります。現場では、住まいの状態と予算を合わせて優先順位を考えます。
気になる場所を一緒に見ながら工事内容を絞る
「屋根は自分では見えないんですけど、かなり傷んでいたりしますか。」
「下から見える範囲では大きく崩れている感じはないですね。ただ、表面の状態までは上から見ないと分かりません。」
「外壁より屋根の方が先に傷むこともあるんですか。」
「ありますよ。屋根は日差しも雨も直接受けますからね。外壁と同じ年数でも、傷み方が揃うとは限らないです。」
屋根と外壁は、同じタイミングで塗装されていても劣化の進み方が違うことがあります。部位ごとに状態を確認する必要があります。
「このひびは、見積もりに入るんですか。」
「入れます。このまま塗る場所ではないので、補修してからになりますね。」
「塗料のプランを変えたら、補修内容も変わるんですか。」
「必要な補修は変えないですよ。塗料を安いものにしたから、ひびを直さないという話にはならないです。」
「それは別なんですね。」
「別ですね。塗料の違いは仕上げの部分です。直さないといけないところは、どのプランでも先にやります。」
必要な補修と塗料のグレードは、分けて考えます。費用を抑える場合でも、必要な下地処理まで省く考え方にはなりません。
「見積もりは何種類か出るんですか。」
「塗料の違いで何パターンか出すことはあります。長持ちを優先するのか、費用とのバランスを取るのか、その違いが分かるようにしますね。」
「全部お任せしますと言ったら、決めてもらうこともできますか。」
「候補は絞れますよ。ただ、最後はM様が何を重視するかを聞いて決めたいです。長持ちなのか、汚れにくさなのか、予算なのかで変わりますから。」
「それなら、まず見積もりを見てから考えたいです。」
「その進め方で大丈夫です。今日見た状態をもとに内容を作ります。」
「工事の時期は、梅雨明けで考えておいていいですか。」
「希望としては入れておきますね。ただ、天気と今の予定を見ながら調整になります。」
「雨が続いたらずれることもありますよね。」
「あります。塗装は天気を見ながら進めるので、無理に合わせるより、できる日にきちんと進めた方がいいです。」
天候の影響を受ける塗装工事では、希望時期があっても予定通りに進まないことがあります。工事時期だけでなく、施工条件を守ることも仕上がりに関わります。
「今日見てもらって、何から考えればいいかは少し分かりました。」
「まずは見積もりを見てください。今日確認したひび、北側の汚れ、外壁の色あせ、その辺をどうするかを分けて出しますね。」
梅雨明けの工事は現場の状態を確認してから準備を進める
梅雨明けに外壁塗装を希望する場合でも、相談や現場調査まで雨が止むのを待つ必要はありません。工事の前には、外壁や屋根の状態確認、見積もり、塗料の検討、色決めなどがあります。希望する時期があるなら、先に状態を確認しておく方が準備を進めやすくなります。
塗料は、耐久性の高さだけで決めるものではありません。外壁が弱っている場合は、ひび割れの補修や下地処理、下塗りの内容も合わせて考える必要があります。高耐久塗料を選んでも、塗る前の状態が整っていなければ、仕上げだけでは補えない部分が残ります。
低汚染塗料や遮熱塗料など、機能を持った塗料もあります。ただし、汚れやコケの付きやすさは日当たりや風通しにも関係し、遮熱の感じ方は建物のつくりによって変わります。塗料の機能だけを見ず、自宅で何を優先したいのかを決めると選びやすくなります。
現場調査では、会社側が建物を見るだけではなく、お客様が普段から気になっている場所も確認します。いつ頃から変化したのか、雨のあとに目立つのか、普段見えない場所が気になるのか。そうした情報も工事内容を考える材料になります。
小郡市美鈴が丘をはじめ、太宰府市、筑紫野市、大野城市で梅雨明けの外壁塗装を考えている方は、まず今の住まいの状態を確認してみてください。工事時期を決める前に、どこに手を入れる必要があるのかが分かると、塗料や予算も考えやすくなります。











