先日、小郡市三沢のK様邸にお伺いしてきました。
「外壁をケルヒャーで洗ったら、なんだか壁が白くムラになってしまって…」というご相談のお電話をいただき、実際に状態を見てみることに。
お伺いすると、K様は築12年ほどの戸建てにお住まいで、年末の大掃除で「気になってた壁の汚れをきれいにしよう!」と、ケルヒャーを使って外壁を洗ったとのことでした。
「最初は気持ちよく汚れが落ちてたんですよ。でも終わってみたら、なんか白っぽくなってるところがあって…。あれ?と思って触ったら、ちょっとザラザラしてて…これって塗装が剥がれたんでしょうか?」
「あー、これですね。見たところ、塗膜が部分的に水圧で剥がれてしまってるみたいです。白くなってるのは下地が出てる状態かもしれませんね」
プロが見る“ケルヒャーの落とし穴”
K様の外壁はサイディング仕上げ。表面の塗膜が経年劣化で少し粉を吹いた状態、いわゆる“チョーキング”が始まっていました。そこに高圧の水が当たると、塗装が剥がれてしまうことがあるんです。
「ケルヒャーって便利なんですけど、水圧が強い分、劣化した塗膜には刺激が強すぎることもあるんですよ」
「そうなんですか…。勢いがあった方が汚れが落ちるって思ってました」
「その感覚、皆さんお持ちなんですよ。実際、私たちも塗装前の高圧洗浄では強い圧を使うんですけど、壁の状態に合わせて距離や角度を調整したり、目地は避けたりしながらやってるんです」
「なるほど…。確かに、目地のところもなんか浮いてきたような気がします」
実際、目地の一部から水が入り込んだような跡が見えていました。このまま放っておくと、内部の木部に湿気が回ってしまい、反りや腐食の原因になる可能性も。
「この浮き、ちょっと気になりますね。中の木材や下地まで水が入り込んでるかもしれません。早めに補修しておくのが安心です」
外壁の掃除は“洗う”だけじゃないんです
私たちが外壁塗装前に行う高圧洗浄は、単なる汚れ落としではなく、塗装を長持ちさせるための大切な下地処理でもあります。カビや藻、劣化した塗膜をしっかり除去して、塗料の密着をよくすることが目的なんです。
「やっぱり素人が勢いだけで洗うのはダメですね…。恥ずかしい話ですけど、ちょっとスッキリさせようと思っただけなんです」
「いえいえ、皆さん同じようなことでご相談に来られますから。むしろ今回のことで、外壁の状態を早めに気づけたのはよかったですよ!」
実際、K様邸の塗膜はそろそろ塗り替えの時期。洗浄したことで表面の劣化が明らかになり、タイミング的にも「今がベスト」でした。
「これからはまず相談してからにします」とK様
最後に塗装のご提案もさせていただき、K様から「今度からは自己判断じゃなくて、まず相談してから動くようにします」とのお言葉をいただきました。
「外壁が傷んだらどうしよう…」という不安を抱えたままDIYするより、ちょっとプロに見てもらうだけで、安心して判断できることもたくさんあります。
外壁塗装で気になること、少しでも「うちもそうかも?」と思ったことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
あなたのお家の状態に合わせて、最適なご提案をさせていただきます!