大野城市下大利のF様宅での現場調査のあと、外壁塗装についての説明をしていたときのことです。
「実は…塗装ってちょっと不安だったんです。ネットでも“外壁塗装はトラブルが多い”って出てくるし、“悪徳業者が多い業界”ってよく聞くので…」
「そのお気持ち、すごくよく分かります。確かに、外壁塗装は他のリフォーム業界に比べて“悪い噂”が多いんですよね。でも、それにはちゃんと理由があるんです。」
「どうしてそんなに問題が多いんですか？塗装って、普通の業界じゃないんですか？」
「ではその疑問に、しっかりお答えしますね。実際の業界構造や、なぜ悪徳業者が存在しやすいのかもお話します。」
一流企業が存在しないから基準が曖昧な業界
まず、他の業界では、誰もが知るような一流企業が基準を作っていることが多いのですが、塗装業界にはそれがありません。
「たとえば車業界だったらトヨタ、電化製品ならパナソニックなど、大手が全体の品質を引き上げてますよね。でも塗装業界には、そういった全国規模の一流ブランドが存在しないんです。」
「ああ、だから“業界全体の基準”みたいなものがないんですね。」
「そうなんです。基準が曖昧なので、誰でも“地域No.1”“顧客満足度100%”なんて自由に名乗れちゃう。その状態だと、誠実な業者も悪徳業者も一見同じように見えてしまうんですよ。」
このように“見た目では違いが分かりづらい”ことが、消費者に誤解を与え、トラブルを引き起こす原因になります。
資格が不要＝誰でも参入できる
次に、この業界には「塗装業を始めるのに資格が要らない」という特徴があります。
「えっ？資格とか免許っていらないんですか？」
「そうなんです。実は誰でも、“今日から塗装業者です”って名乗れるんです。建築の知識がゼロでも始められてしまうんですよ。」
「それって、さすがに怖いですね…」
「本当にそうなんです。しかも、塗装って材料費や人件費など、原価がはっきりしていて管理しやすい。利益も取りやすいので、短期的に儲けたいだけの人が参入してくるケースも多いんです。」
「そういう業者が、安く請け負って雑な工事をする…というわけですね。」
「まさにそのとおりです。“安さ”ばかりを強調する業者には注意が必要ですね。」
消費者の知識不足が狙われている
この話を聞いて、お客様が一番驚かれていたのが“消費者の知識不足”が原因になっている点でした。
「実は、これが一番の問題なんです。お客様側が塗装の知識を持っていないと、見積書の内容を比較できないし、説明も判断できないんですよね。」
「たしかに…車を買うときはメーカーとかスペックとか調べるけど、塗装は全然分からないまま話を進めちゃってました。」
「そうなんですよ。工事の金額も100万円単位になるのに、“よく分からないまま契約しちゃった”という方も多くて…。それを悪徳業者が狙ってくるんです。」
「うーん、それって怖いですね。でも、じゃあどうしたらトラブルを避けられるんでしょうか？」
トラブルを防ぐには業者と消費者、両方の意識が必要
「大事なのは、業者もお客様も、きちんと“透明性”を意識することです。」
誠実な業者は、材料の説明から職人の情報、工程管理まで丁寧に説明し、質問にもきちんと答えます。見積もりも一式ではなく、工程や使用塗料ごとに分かれているはずです。
一方、お客様も「何となく安いから」「感じが良かったから」だけで決めるのではなく、2〜3社から相見積もりを取って比較することが重要です。
「やっぱり、複数の会社に聞いてみるのが大事なんですね。」
「はい。“その場で即決”を迫ってくるような業者は特に注意が必要です。少しでも違和感があったら、その場で契約しない勇気を持ってほしいです。」
外壁塗装は“人”で決まる仕事です
「今日の話、すごく参考になりました。最初は“高い工事だから騙されないように”くらいの気持ちだったけど、ちゃんと理由があるんですね。」
「こちらこそ、しっかり話を聞いてくださってありがとうございます。業界のことを正しく知っていただけるのが、なによりうれしいです。」
塗装業界には、残念ながらまだ一部に悪質な業者が存在します。しかし、すべての業者がそうではありません。信頼できる会社を選ぶためには、“情報開示を惜しまない業者”と、“正しい知識を持ったお客様”の両方が必要です。
福岡市・太宰府市・筑紫野市・大野城市・小郡市で、外壁塗装・屋根塗装・防水工事をご検討の方は、ぜひハウジングコートにご相談ください。
「この会社なら安心できる」と思っていただけるよう、見積もりから施工、アフターフォローまで懇切丁寧にご対応いたします。お電話・メールどちらでも大丈夫です。お気軽にお問い合わせください。（見積もり無料）
