かつて外壁塗装といえば吹き付け塗装が主流でしたが、現在ではローラー塗装が一般的になっています。
「ローラー塗装の方が品質が良いからでは?」と思う方もいるでしょう。
果たして、本当にローラー塗装の方が優れているのでしょうか?
それぞれの工法の特徴を確認し、どちらが適しているか比較してみましょう。
各工法の特徴
吹き付け塗装の特徴
吹き付け塗装では、専用のスプレーガンを使用して塗料を外壁に吹き付けます。
この方法には以下の特徴があります。
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メリット
- 均一な仕上がり:職人の技術次第ではムラなく美しい仕上がりが可能。
- 作業時間が短い:広い範囲を一気に塗装できるため、作業効率が高い。
- 細かい模様が作れる:独特の模様や質感を表現しやすい。
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デメリット
- 塗料の飛散:周囲に塗料が飛び散るため、塗料の20%程度が無駄になると言われています。
- 近隣への影響:風で塗料が流れ、近隣の家や車に付着するリスクが高い。
- 安全性の懸念:高所作業や屋根塗装で使用する場合、塗装中の事故リスクも。
ローラー塗装の特徴
一方、ローラー塗装は塗料をローラーに含ませ、外壁に直接塗り広げる方法です。
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メリット
- 塗料の飛散が少ない:飛散リスクが少なく、近隣への影響を抑えられる。
- 塗料の無駄が少ない:効率よく塗料を使用でき、コストパフォーマンスが良い。
- 塗膜が厚くなる:職人の技術次第で耐久性の高い厚塗りが可能。
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デメリット
- 作業時間が長い:一つ一つ丁寧に塗るため、作業効率は吹き付けよりも劣る。
- 複雑な形状に不向き:凹凸の多い部分や細かい箇所には向かず、刷毛を併用する必要がある。
- 毛残りのリスク:ローラーの毛が外壁に残ることがあり、仕上がりが影響を受ける場合も。
どちらが優れているのか?
塗装工法を比較すると、それぞれにメリット・デメリットがあることが分かります。では、どちらの工法が優れているのでしょうか?
結論:どちらも品質に大きな差はない
工法自体に大きな優劣はありません。重要なのは施工手順を守り、職人の技術がしっかりしていることです。
- ローラー塗装でも、適切な塗り回数や塗布量を守らなければ仕上がりは悪くなります。
- 吹き付け塗装でも、希釈率や乾燥時間を守れば耐久性と美観を両立できます。
つまり、工法の違い以上に重要なのは職人の技術と誠実な施工です。
吹き付け塗装が減少した理由
現在、吹き付け塗装をメインに行う業者は少なくなっています。理由は、近隣への影響や安全性の問題が大きいからです。
飛散防止対策や周囲への配慮が求められるため、作業環境や条件に制約が多く、扱いが難しいのです。そのため、現在はローラー塗装が主流となっています。
現場での使い分けも可能
状況に応じて、ローラー塗装と吹き付け塗装を併用するケースもあります。
たとえば、広い面積には吹き付けを、細かい部分にはローラーや刷毛を使用するなど、それぞれの強みを活かした施工が可能です。
まとめ
ローラー塗装と吹き付け塗装には、それぞれメリットとデメリットがありますが、どちらの工法も正しく施工すれば高品質な仕上がりを実現できます。
重要なのは、あなたの住まいに合った施工法を提案し、正確に工事を行う業者を選ぶことです。
信頼できる業者に依頼し、満足のいく外壁塗装を実現しましょう。
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