こんにちは、ハウジングコートです。
今回は福岡県小郡市のO様邸にて、外壁塗装のご相談をいただいたときのお話をご紹介します。
築20年を迎えたO様邸は、明るい色味の外壁に経年のくすみが目立ち始めていました。「そろそろ外壁のメンテナンスを」とのことで、私たちにお声かけいただきました。
「下塗りって、最後に見えなくなるんですよね?じゃあ、やらなくても…?」
現地調査後、お見積りをご説明していると、O様がふとこうおっしゃいました。
「この“下塗り”っていう工程、正直よく分からなくて…。だって最後には見えなくなるんでしょ?それなら必要ないんじゃないかって思ってしまって…。」
「実は、多くの方が最初に疑問に思われるポイントなんです。でも、見えないからこそ大切なんですよ。」
「えっ、見えないのに?どうしてですか?」
「たとえるなら、化粧下地と同じです。下地がしっかりしてないと、どんなに上から良いものを塗ってもすぐ落ちてしまうんです。」
O様も「なるほど」と頷かれていましたが、まだ少し半信半疑なご様子。そこで実際の事例や写真をお見せしながら、具体的にご説明することにしました。
見えないけれど、確実に効果が出る“土台”の話
「O様、外壁って思っている以上にダメージを受けているんです。紫外線や雨風で、表面は乾燥して脆くなっています。」
「たしかに、よく見ると小さなヒビもありますね…。」
「そうなんです。そんな状態の壁に直接塗料を塗ってしまうと、塗料が壁に吸い込まれてしまって、膜がしっかり作れないんです。」
「ああ、それじゃすぐ剥がれたりするわけですね。」
「そうです。そこで“下塗り”が登場するんです。下地を整え、塗料がしっかり密着できるようにして、ムラを防ぎ、仕上がりを美しくするんです。」
「じゃあ、土台がしっかりしてないと、どんなに良い塗料を選んでも意味がないってことですか。」
「まさにその通りです。」
下塗りの種類も、家によって変えるんですね
O様がさらに興味を持たれたようで、「下塗りって一種類だけじゃないんですか?」と質問されました。
「はい、お家の外壁の素材や状態に合わせて、3つのタイプを使い分けるんです。」
「え、そんなに?それも見た目には分からないんですよね。」
「例えば、壁に細かなひびが多い場合は、フィラーという下塗り材を使って滑らかにします。吸い込みが強い場合は、シーラーで塗料がムラにならないように調整します。金属面にはサビを防ぐプライマーが必要ですね。」
「その判断って、やっぱりプロに任せるしかないですよね…」
「そうですね。私たちは必ず現場の状況を見て、最適な下塗り材を選びます。すべての塗装の“基礎工事”だと思ってください。」
「下塗りをケチる業者もある」って本当?
少し間を置いて、O様がぽつりとおっしゃいました。
「ネットで“安い業者は下塗りを省くことがある”って書いてありましたけど…そういうことって、実際あるんですか?」
「残念ながら、あります。見えない部分だから手を抜かれやすい。でも、その分仕上がりに影響が出てしまうんです。」
「それってどんな影響が…?」
「例えば、塗装して1~2年で剥がれてきたり、色ムラが出たりします。耐久性も落ちるので、結果的に再塗装のサイクルが早まってしまうんです。」
「安くても意味がないってことですね…。怖い話だなぁ。」
「これが下塗りですよ」実際に見て納得!
工事が始まって数日後、ちょうど下塗り作業のタイミングでO様に声をかけました。
「今ちょうど下塗りが終わったところなんですが、ご覧になりますか?」
「ええ、ぜひ見たいです!」
白くコーティングされた外壁を見ながら、O様は驚いたように、
「これが下塗りなんですね…!確かにこの上に塗っていけば、綺麗に仕上がりそう。」
「はい。この下塗りがあることで、中塗り・上塗りがしっかり乗るんです。見えなくなるけど、大事な役目を果たしてるんですよ。」
「見えないけど、信頼できる工程だってわかって安心しました。」
外壁塗装は“見えない工程”が仕上がりを左右します
工事完了後、O様から「下塗りのこと、こんなに詳しく教えてもらったのは初めてでした」と嬉しいお言葉をいただきました。
塗装というと“色”や“仕上がり”に目が行きがちですが、本当に大切なのは見えない部分にどれだけ手間をかけているか、なのです。
外壁塗装をご検討中の皆さま、「長持ちする塗装」「仕上がりがきれいな塗装」をご希望なら、ぜひ“下塗り”にも注目してみてください。
福岡で塗装のご相談はハウジングコートへ
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