
先日、春日市白水ヶ丘にお住まいのF様より、「前に塗ってからかなり経っているし、私たちが住んでいる間にもう一度きれいにしておきたいんです」というご相談をいただきました。
外壁塗装は何度も経験する工事ではありません。これが最後の塗り替えになるかもしれないと思うと、どこまで費用をかけるかも悩みますよね。
「前に塗ったのが12年か13年くらい前なんですよ。近所も最近よく足場が立ってるし、そろそろかなとは思ってたんです。」
「周りで始まると気になりますよね。家の方で、前と変わってきたなって感じるところあります?」
「壁の色が少し薄くなったかなとは思います。でも、雨漏りしてるわけでもないし、急がないといけないのかは全然分からなくて。」
「そこは見てからで大丈夫ですよ。年数だけで、もう塗らないと駄目ですよって話ではないですからね。」
築年数や前回の塗装からの年数は一つの目安です。実際の塗り替え時期は外壁や屋根の状態を見ながら考えます。
「自分たちで見ても、汚れてきたなぐらいしか分からないんですよ。」
「普通はそれくらいですよ。こっちの面は色が抜けてきてますね。あと壁を触ると、少し白い粉が付きます。」
「本当ですね。これは何なんですか。」
「チョーキングっていうんですよ。塗ってある表面が少しずつ古くなってくると出てきます。外壁が壊れてるわけじゃないんですけど、そろそろ塗装を考える目安にはなりますね。」
チョーキングは塗膜の劣化を確認する症状の一つです。大きな割れがなくても、表面の保護が以前より弱くなっていることがあります。
「そういうことなら、悪くなるまで待つより今くらいで一度きれいにしておきたいですね。もう私たちも、この先何回も塗装するつもりではないので。」
「そこですよね。だったら今だけじゃなく、この先どのくらいこの家で過ごすかも含めて考えましょうか。」
長持ちする塗料を選べば終わりではない
「せっかくやるなら、なるべく長く持つ方がいいとは思ってるんです。でも一番高いものまで必要なのかなって。」
「そこは迷いますよね。長持ちする塗料にもいろいろありますけど、高いものを選べば全部解決ってわけでもないんですよ。」
「私は塗料のことなんて全然分からないので、見積もりを何枚か見ても名前が違うだけに見えそうです。」
「たぶん最初はそう見えますよ。なので塗料の名前から覚えなくて大丈夫です。まずはF様がどのくらい持たせたいか。それに合うものをこちらで何パターンか出しますね。」
塗料には性能や価格の違いがあります。ただし、商品名だけを見ても自宅に合うかどうかは分かりにくいものです。
「何パターンかある方が助かります。高い方がいいですよって一つだけ出されると、そうするしかないのかなと思ってしまうので。」
「そうなりますよね。費用を抑えた案も見たいでしょうし、少し耐久性を上げたらどのくらい変わるのかも知りたいですよね。その差が分かるように出しますよ。」
「それなら家でも話しやすいですね。うちは他にも見積もりをお願いしてるので、たぶん金額も違ってくるでしょうし。」
「違いは出ると思いますよ。でも、金額だけ見て一番安いところって決めると分かりにくいんです。どこまで塗るのか。傷んでるところをどこまで直すのか。その辺も一緒に見た方がいいですね。」
見積金額は塗料だけで決まりません。施工する範囲や補修内容が違えば、同じ屋根外壁塗装でも金額は変わります。
「確かに、安くてもあとから直すところが増えたら困りますね。」
「そうなんですよ。逆に何でも入れればいいって話でもないので、今の家に必要なところをちゃんと拾っていきますね。」
見積もりは家の大きさと希望を合わせて作る
「図面ってあった方がいいんですか。家を建てたときのものなら残ってると思います。」
「あれば助かりますよ。図面も見ますし、こちらでも実際の大きさを確認します。塗る面積が違えば使う材料の量も変わるので、ここはきちんと合わせたいんですよ。」
「見積もりって家の大きさをだいたい見て出してるのかと思ってました。」
「いやいや、そこをざっくりやると金額も材料もずれてきますからね。せっかく見積もりを出すなら、できるだけ分かりやすくしておきたいです。」
外壁の面積は材料の数量や工事金額に関わります。図面だけでなく実際の建物も確認することで、見積もりの根拠が分かりやすくなります。
「色はまだ全然考えてないんですよ。工事をするかどうかも決まってないのに、そこまで考えるのも早いかなと思って。」
「色はあとで大丈夫ですよ。工事内容と一緒に全部決めようとすると疲れますから。まず何をするか。そのあとで色をゆっくり考えればいいですよ。」
「妻は今とあまり変えたくないって言ってます。私はせっかくなら少し変えてもいいかなと思ってるんですけどね。」
「ああ、それよくありますよ。じゃあ今に近い感じも残しつつ、少し変えたらどう見えるかも比べてみましょう。そういうのは見てから家で話した方が早いです。」
色選びは工事内容を決めることとは別に考えられます。ご家族で好みが違う場合も、実際の色を比べると希望を合わせやすくなります。
「他社さんの話も聞いてから決めるつもりなので、すぐ返事はできないと思います。」
「全然それで大丈夫ですよ。せっかく何社か見てるなら、ちゃんと比べてください。分からないところが出たら、そのときまた聞いてもらえればいいですし。」
「たぶん家に帰ったら、これ何だったっけってなると思います。」
「なりますよ。説明を一回聞いただけで全部覚える方が難しいです。そこは気にせず何回でも聞いてください。」
外壁塗装は金額も工事内容も確認することが多い工事です。その場で契約を決めることより、疑問を残さず検討できるかの方が重要です。
「最後になるかもしれない塗装なので、安いだけで決めて後悔するのは嫌なんですよ。」
「そこはじっくり決めましょう。F様がこの先どう住みたいかは聞けたので、それに合わせて無理のない内容を考えますよ。」
最後の外壁塗装は今後の暮らし方から内容を決める
外壁塗装は耐久性の高い塗料を選べば終わりではありません。これからその家でどのくらい暮らす予定なのかによって、必要な性能や費用のかけ方も変わります。
前回の塗装から12年から13年ほど経っていても、年数だけで工事内容は決まりません。色あせやチョーキングなど現在の状態を確認し、大きな補修が必要になる前に手を入れるかを考えます。
見積もりでは塗料の商品名や合計金額だけでなく、施工範囲や補修内容も確認したいところです。実際の塗装面積を確認しているか、希望に合わせて複数の選択肢を示してもらえるかによっても比較のしやすさは変わります。
色についても最初からすべて決める必要はありません。まず工事内容を考え、そのあとでご家族の好みを合わせていく方法もあります。検討中に分からないことが出たとき、気軽に聞ける関係かどうかも長い工事では見えにくい判断材料になります。
春日市白水ヶ丘をはじめ、太宰府市や筑紫野市、大野城市、小郡市、福岡市周辺で「これが最後の塗装になるかもしれない」と考えている方は、塗料選びから始めなくても大丈夫です。この先どのくらい住みたいのか。家をどんな状態で残しておきたいのか。そんな話から始めると、自分たちに必要な工事も見つけやすくなります。











