天井からポタポタ音がする原因と対処法｜雨漏りだけが原因ではない？

「天井からポタポタ水滴の音が聞こえる…。」
このような状況に遭遇すると、雨漏りを疑う方が多いでしょう。確かに雨漏りが原因のケースも多いですが、ポタポタ音の原因はそれだけではありません。

放置すると建物の劣化やさらなる被害に繋がる可能性がありますので、早めの対処が重要です。この記事では、ポタポタ音の主な原因とその対処法を解説します。ぜひ参考にしてください。

雨漏りが原因の場合

雨漏りによるポタポタ音は、「屋根」「外壁」「サッシ」のいずれかが原因となっている場合が多いです。

1. 屋根からの雨漏り

屋根材の破損、板金の浮きや腐食、防水シートの劣化などが主な原因です。
特に、台風や強風の後には屋根材の損傷が起きやすいため注意が必要です。
対処法：専門業者による点検を依頼し、必要に応じて補修や部分交換を行いましょう。

2. 外壁からの雨漏り

1階でポタポタ音が聞こえる場合、外壁からの雨漏りが考えられます。コーキング（シーリング材）の劣化や外壁のひび割れ、水切り金具や笠木の不具合が原因になることが多いです。
注意点：外壁からの雨漏りは症状がかなり進行している可能性が高く、放置すると建物内部に深刻な影響を及ぼします。
対処法：コーキングの打ち替えや外壁の補修を早急に行いましょう。

3. サッシからの雨漏り

窓枠のコーキング劣化や防水シートの施工不良によるものです。サッシ部分は雨漏りが発生しやすい箇所の一つで、雨の日に窓回りが濡れている場合はこの可能性が高いです。
対処法：サッシ周りのコーキングを再施工したり、必要に応じて防水シートの補修を行います。

雨漏り以外の原因で音がするケース

雨漏り以外の原因でも水が落ちる音がすることがあります。以下のようなケースが考えられます。

1. 水道管からの水漏れ

雨の日以外にも音がする場合、水道管の破損やパッキンの緩みが原因である可能性があります。特に冬場には配管が凍結して破裂することもあります。
対処法：早急に水道業者に点検を依頼し、必要に応じて修理を行いましょう。

2. 天井裏の結露

冬場に多い原因の一つです。天井裏で結露が発生し、その水滴が落ちることで音がします。これは室内外の温度差が原因で発生します。
対処法：断熱材を追加したり、室内の換気を改善して結露を防ぎましょう。

3. 害獣の排泄物

ネズミやイタチ、ハクビシンなどの小動物が天井裏に住み着き、排泄物が溜まることでポタポタ音が発生することがあります。特にハクビシンは同じ場所に排尿する習性があり、被害が広がりやすいです。
対処法：自己処理は危険なため、害獣駆除の専門業者に依頼してください。

ポタポタ音がする時の注意点

自己判断を避ける：原因を正確に特定するためには専門業者の点検が必要です。無理に自己判断で対処しようとすると、問題を悪化させる恐れがあります。
早めの対応が重要：ポタポタ音を放置すると、建物の劣化が進行し修理費用が増加する可能性があります。原因が分からない場合でも、早急に専門家に相談しましょう。