
太宰府市連歌屋にお住まいのお客様から「屋根の色がくすんできた気がするので一度見てほしい」とお問い合わせをいただき、現場調査に伺いました。
築20年ほどでまだ一度も屋根を手入れされていないとのことで、「外壁は塗り替えたけれど屋根は放ったままだから少し心配で」とお話しくださいました。
「瓦って塗らなくても大丈夫ですよね?」
「粘土瓦なら塗装はいりませんが、セメント瓦だと塗り替えが必要なんです。」
「えっ、瓦にも種類があるんですか?」
「そうなんです。見た目は似ていますが、素材の違いで耐久性もお手入れ方法も全く違うんですよ。」
屋根を見上げると、瓦の表面が白っぽく粉を吹いていました。
「ここ、塗膜が紫外線で劣化していますね。防水が切れて雨を吸い込む状態です。」
「見た感じはそんなに悪くないのに、もう傷んでるんですね。」
「屋根って普段見ないですからね。気づかないうちに進んでいることが多いです。」
瓦は強いと思われがちですが、実際には塗膜が切れた瞬間から一気に劣化が始まります。気づかないうちに少しずつ進む劣化は、どのお宅でも本当に多いんです。
注意が必要なモニエル瓦とは?塗装トラブルの原因になる“スラリー層”
屋根の一部には、独特な模様の瓦が並んでいました。
「これ、普通の瓦と違うんですか?」
「はい、これはモニエル瓦ですね。表面に“スラリー層”という膜があるんです。」
「スラリー層?」
「セメントの上にペースト状の層を吹き付けてあるんですけど、これが塗装のときに一番の曲者なんです。この層を落とさずに塗ると、塗料ごと剥がれてしまうんですよ。」
「それじゃせっかく塗っても意味ないですね。」
「そうなんです。だから、下地をきちんと削って専用の下塗りを使う必要があるんです。」
指で表面をなぞると白い粉が残り、それを見たお客様も「これがそうなんですね」と驚かれていました。
「これがスラリー層です。ぱっと見はきれいでも、これが残っていると塗料が密着しないんです。」
「なるほど、そんなに繊細なものなんですね。」
「はい。ここを手を抜くと、どんな塗料を使っても2年ほどで剥がれてしまいます。」
モニエル瓦は高級感があり見栄えもいいのですが、扱いを間違えると塗っても長持ちしない瓦です。実際、施工を断る業者もいるほどで、現場ではその繊細さを実感することが多いですね。
セメント瓦の劣化とリスク:知られざる“吸水”の怖さ
棟部分を確認すると、角の瓦が少し欠けていました。
「ここ、割れてますね。」
「セメント瓦は塗膜が切れると雨を吸って脆くなるんです。吸水を繰り返すと、膨張して表面が割れてしまうんですよ。」
「瓦が水を吸うって意外です。」
「そうなんです。瓦といっても、粘土瓦以外は防水塗膜が命なんです。」
「瓦は強いって思ってましたけど、違うんですね。」
「多くの方がそうおっしゃいます。見た目がしっかりしているから、安心してしまうんですよね。」
屋根は見えない場所だからこそ、気づいた時には劣化が進んでいることが多いです。「まだ大丈夫」と思っているうちに手遅れになってしまうケースも少なくありません。
「どのくらいで塗り替えるのがいいんですか?」
「10年から15年くらいが目安ですね。太宰府は湿気が多いので、少し早めが安心です。」
「確かに、北側の屋根がいつもジメッとしてる気がします。」
「北側はどこのお宅もそうなんです。日が当たらず、コケや藻が出やすいんですよ。」
この会話をすると、皆さん同じように「うちもそう」と共感されます。北面の黒ずみや藻の悩みは本当に多く、どのお宅でも見かける“あるある”なんですよ。
正しいメンテナンスで瓦屋根の寿命を延ばすために
瓦屋根には、粘土瓦とセメント瓦(モニエル瓦を含む)の2種類があります。粘土瓦はいぶし瓦や素焼き瓦など焼き固めた瓦で、基本的に塗装の必要はありませんが、棟や漆喰の補修は定期的に必要です。一方、セメント瓦やモニエル瓦は塗膜が防水の役割を果たしており、劣化すれば吸水・ひび割れ・雨漏りにつながります。
特にモニエル瓦は製造が終了しているため、今ある瓦をできるだけ長く使うことが大切です。定期的に塗装を行い、適切に保護すれば、見た目も機能も十分に維持できます。
「瓦だから安心」と思っていた方こそ、一度屋根を見直してみてください。気づいた時に点検するだけでも、今後のメンテナンスの方向性がはっきりして安心できます。
太宰府市連歌屋・筑紫野市・小郡市・大野城市・福岡市東区・福岡市早良区で屋根点検や塗装をご検討中の方は、ぜひハウジングコートへご相談ください。屋根の種類を正確に見極め、最適な施工方法をご提案いたします。現地調査・お見積もりは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。











