
先日、小郡市三沢にお住まいのM様より、「家を建ててまだ5年なんですけど、訪問してきた業者さんから今すぐ塗った方がいいと言われて、そのまま工事をお願いしたんです。でも途中から何かおかしい気がして」というご相談をいただきました。
突然「このままだと家が傷みますよ」と言われると、家のことが分からないほど不安になりますよね。特に外壁や屋根は自分で良し悪しを判断しにくい場所です。
「最初は、そんなに悪いなら早くやった方がいいのかなって思ったんですよ。家のことは全然分からないので、専門の人が言うならそうなのかなって。」
「それはそうなりますよね。でも築5年なら、まず本当に塗装が必要な状態なのかをちゃんと見たかったですね。」
「やっぱり早いんですか。近所でも塗ってる家はありますけど、うちはまだ建てたばかりの感覚だったんです。」
「一般的には、5年で塗り替える家はかなり少ないですよ。もちろん傷み方によって例外はありますけど、年数だけ聞いたら『まず状態を見ましょう』って話になりますね。」
外壁の塗り替え時期は建物や使われている材料によって変わります。築年数だけで一律に決めるものではありません。
「そのときは『このままだと雨が入ってくる』みたいなことを言われて。聞いてるうちに怖くなってしまったんですよ。」
「急にそんなこと言われたら焦りますよね。もし本当に悪いところがあるなら、どこがどう悪いのかまで聞いてからでも遅くないですよ。」
「今思えば、何が悪いのかまではよく分からないままお願いしてました。早くしないと駄目っていうのだけ頭に残ってて。」
不安を感じたときほど、その場で契約まで進めず、傷んでいる場所と必要な工事を確認する時間を取った方が判断しやすくなります。
「工事が始まってからも、ちょっと気になることが出てきたんです。それで本当に大丈夫なのかなって思い始めました。」
「ああ、そこからだったんですね。何が一番気になりました?」
工事をしていないように見える場所が残っていた
「壁と壁の間にゴムみたいなのがありますよね。あそこを工事するって聞いてたんですけど、何もしてないところが残ってたんですよ。」
「あそこはコーキングですね。サイディングの継ぎ目に入ってる柔らかい材料です。」
「それです。全部やるものだと思ってたので業者さんに聞いたら、『必要なところだけやってます』って言われて。それで余計に分からなくなって。」
「それだけ言われても分からないですよね。必要ないなら、なぜそこはやらなくていいのかまで説明が欲しいところですよ。」
コーキングは外壁材の継ぎ目から雨水が入りにくくする役割があります。建物のわずかな動きを受け止めるクッションのような役目も持っています。
「うちは古いのを取ってるところと、上から何か足してるだけに見えるところがあったんですよ。そういうやり方も普通なのかなって。」
「場所によって施工方法を変えることはありますよ。ただ、外壁の継ぎ目なら古いものを撤去して新しく入れ直す打ち替えをすることが多いです。何も説明なしにバラバラだと不安になりますよね。」
「そうなんですよ。しかも入ってないように見えるところもあって。電線が付いてるところなんかも、そのままになってました。」
「それは一度止めて確認したくなりますね。工事って終わったら見えにくくなるところも多いので、途中で気づいたなら聞いて大丈夫ですよ。」
M様宅では、古いコーキングの上から材料を重ねている部分や、施工されていない継ぎ目が確認されていました。金具や電線の周辺にも未施工の部分がありました。
「工事が始まったあとだし、今さら言っていいのかなって結構迷ったんですよ。」
「いやいや、そこは言っていいですよ。自分の家ですからね。『聞いてた内容と違う気がするんですけど』って聞くのは全然おかしくないです。」
「それで一回工事を止めてもらったんです。材料のことも気になってきて。」
「塗料ですか?」
「名前を聞いても全然知らないものでした。私が知らないだけかもしれないですけど、調べてもよく分からなくて。」
「知らない名前だから駄目とは限らないですよ。でも、どこのメーカーでどんな塗料なのか。それくらいは普通に聞いていいです。家に何を塗るのか分からないまま進む方が怖いですよ。」
塗料は知名度だけで良し悪しを判断できません。ただし、メーカー名や商品名、どのような材料を使うのかが分からない状態では、工事内容を確認しにくくなります。
訪問販売でもその場で決める必要はない
「最初に来たとき、『今日なら安くできます』って言われたんですよ。それもあって、その日に話を進めちゃって。」
「ああ、それ言われると迷いますよね。でも塗装って、その日に決めないとできなくなる工事じゃないですからね。」
「あとで家族からも『何でそんなに急いだの』って言われました。でもそのときは、家が悪くなるって聞いた方が気になってしまって。」
「そこですよね。値引きより『このままだと危ないですよ』の方が気持ちは動きますよね。だからこそ、一回ほかの人にも見てもらっていいんですよ。」
すべての訪問販売業者に問題があるわけではありません。ただ、突然の訪問で建物の不安を指摘され、その場で判断を求められたときは慎重に考える時間が必要です。
「相見積もりって、工事を頼む前にするものですよね。今回はもう始まってたので、相談していいのかも分からなくて。」
「始まってからでも、何か変だなと思ったら相談して大丈夫ですよ。むしろ、そのまま最後まで進んでから気づく方が大変です。」
「もう契約してるから仕方ないって思わなくてもいいんですね。」
「分からないことを聞くのはいつでも大丈夫ですよ。工事内容と実際の作業が合ってるのか。今見えてる状態は普通なのか。その確認だけでもできますから。」
工事が始まったあとでも、契約内容と違うように感じる部分や説明を受けていない施工があれば確認することはできます。疑問を抱えたまま工事を進める必要はありません。
「最初からもう一社くらい見てもらえばよかったなとは思いました。金額を比べるためだけじゃなくて。」
「そうなんですよ。見積もりが二つあると、金額以外も見えてくるんです。『こっちはここまでやるんだ』『この工事は両方に入ってるな』って比べられますからね。」
「私は安い方を見るために相見積もりするものだと思ってました。」
「もちろん金額も大事ですよ。でも家の状態の説明が同じなのか、工事内容に違いがあるのか。その辺を見るだけでもかなり変わりますよ。」
「次に家の工事をするときは、その場では決めないようにします。分からないことがあったら、分からないままにしない方がよさそうですね。」
「それで十分ですよ。専門用語まで覚えなくても、『それって何ですか』『なんで必要なんですか』って聞けばいいんです。ちゃんと納得してから進めた方が気持ちも楽ですよ。」
外壁塗装では契約前だけでなく工事中の確認も欠かせない
外壁塗装のトラブルを避けるには、訪問販売だから駄目、知っている会社だから安心と単純に分けるのではなく、説明と実際の工事内容が合っているかを見る必要があります。
築浅の住宅で塗装を勧められた場合も、「まだ5年だから絶対に必要ない」と決めつけるのではなく、どこにどんな傷みがあるのかを確認することが先です。緊急性を強く伝えられたときほど、具体的な状態を聞いてから判断した方が納得しやすくなります。
コーキングのように完成後は細かく確認しにくくなる部分もあります。どの場所をどの方法で施工するのか、使う材料は何なのか。疑問が出たときにその場で聞けて、理由まで説明してもらえるかは工事中の安心にもつながります。
相見積もりも価格だけを競わせるためのものではありません。建物の状態をどう見ているのか、どこまで工事するのか、説明に違いがないかを比べる材料になります。工事が始まったあとでも、「聞いていた内容と違う気がする」と感じたときは、そのままにせず確認することが必要です。
小郡市三沢をはじめ、太宰府市や筑紫野市、大野城市、春日市、福岡市、朝倉郡周辺で外壁塗装を検討している方も、突然工事を勧められて焦る必要はありません。家の状態が分からないときは、分からないまま契約するのではなく、まず理由を聞いてみてください。納得できる説明を受けてから工事を考えても遅くありません。











